運動会が終わり、園はすっかり日常の姿に戻…っていません。今、園舎内はいたるところで線路の延伸工事が行われています。
始まりは一か月ほど前。年中のゆき組さんたちが「線路は続くよどこまでも」の歌をテーマに画用紙で線路を作り始めました。壁に貼ると見る見るうちに隣の同じ年中のかぜ組さんの部屋まで伸びました。やがてかぜ組のお友だちも線路作りに参加しはじめ、自分の顔を作って列車に乗せたりドクターイエローを走らせたり…どんどん線路が賑やかに。
そのうちに線路は部屋を飛び出し、廊下を伝って階段を下りて一階の年少さんの部屋の前まで。年少さんたちも線路を作り始めました。
それを目にした年長さん、今度は離れの園舎から長い廊下に線路をどんどん伸ばしてきています。もう年中・年少さんの線路と連結するのも時間の問題。まもなく園舎が全体に線路が行き届くことでしょう。
線路を具に見れば、手先が器用な子、不器用な子、几帳面な子、発想豊かな子…作った子ども一人ひとり、十人十色の個性が垣間見えます。年少さん年中さん、年長さんそれぞれの年齢の成長も見て取れて感慨深くもあります。
お絵描きや工作はおうちでもできますが、こういう空間を使った作品は園だからこそできることかもしれません。またみんなで協力してやることに喜びや達成感を感じることも園生活ならではのことでしょう。これからもこういった自然発生的な遊びを大切に拾い上げて、拡げていけるように心がけていきたいと思います。